100年も続くもつ鍋として福岡で有名な「もつ鍋一藤」。
その実店舗で提供しているのと全く同じ味を自宅に居ながら楽しめるのが、ネットで注文できる、一藤のもつ鍋だ。
興味のある方は一度試してみてはどうだろうか。
もつ鍋のスープは味噌と醤油の2種類
もつ鍋のスープとして、どのような味のものがあるかというと、
一つは、一藤で一番人気といわれる「味噌味」と、もう一つは博多もつ鍋の昔ながらの定番といわれる「醤油味」だ。
味噌味と醤油味それぞれに、人数にして「2~3人前」のものと、「4~6人前」のものがあります。
またこの他にも、味噌味と醤油味の両方を楽しめるようにした、一藤満喫セット(4~6人前)もある。
いずれのもつ鍋も、家族構成や食事を楽しむ人数、また好みの味覚に配慮しながら選ぶと良いと思います。
もつ鍋 味噌味(2~3人前)
では、箱の中にはどんなものが入っているのか、味噌味(2~3人前)を例に見てみると、下に示す食材が入っています。
画像中、左上が材料の入っている箱です。
そしてその中に、基本食材として「もつ300g、味噌スープ380cc、チャンポン麺2玉、ごま、鷹の爪、柚子胡椒」と、
作り方の説明書が入っています。
ここで、「おやっ、野菜が入っていないな!」と思った方もいると思います。
実は、この味噌味(2~3人前)に限らず、4~6人前にも、一藤満喫セット(4~6人前)にも、
また醤油味の各セットにも野菜は入っていません。そのため、「キャベツ、ニラ、ゴボウ」などの野菜はご自身で用意する必要があります。
まっ、野菜くらいであれば、近所のスーパーでも手に入ると思うので、
そんなに心配する必要はないかと思います。
もつ鍋 醤油味(2~3人前)
この醤油味と味噌味セットの違いは何かというと、同梱されているスープの種類が「醤油スープ500㏄」か、
それとも「味噌スープ380cc」か、という違いがあるだけで、そのほかの材料は全て同じものが入っています。
また、この醤油味のもつ鍋にも、「4~6人前」のセットがありまして、
その内容量は「醤油スープ500㏄×2、もつ600g、チャンポン麺4玉」と、2~3人前用と比べると2倍の量が入っています。
味噌より醤油味を好まれる方も多いので、そんな時は人数に応じて、
こちらの商品を選ばれると良いのではないでしょうか。
もつ鍋 味噌味(4~6人前)
下が味噌味(4~6人前)の内容です。「2~3人前」に比べると、材料が倍入っていることが分かります。
一藤満喫セット(味噌味、醤油味4~6人前)
下は、一藤満喫セット4~6人前用のセットです。
内容をみると、「味噌スープ380cc」と、「醤油スープ500㏄」がそれぞれ1袋ずつ。
それに、もつが2袋(600g)と、チャンポン麺4玉。あとは薬味(柚子胡椒・ごま・鷹の爪)などが入っています。
もし、「味噌味と醤油味、どちらにしようかなぁ」と迷っている場合は、
両方の味が楽しめる、こちらの一藤満喫セットがおススメだと思います。^^;
一藤もつ鍋の作り方
注文した「もつ鍋セット」は冷凍状態で届きます。そのため、まず解凍から始めることになります。
また、この解凍の仕方が“もつ鍋”の味を左右するともいいますので、ここは一藤の現役スタッフが指南する、以下の手順通りに解凍しよう。
まず、「氷水」を容器に入れて用意します。
そして、その氷水の中にモツの入った真空パックを、そのまま(開封しないで)入れます。
ここで、「なぜ氷水なの?」と疑問がわくかと思いますが、
実は、「もつの温度に一番近い状態で入れることで、もつの旨みが抜けることなく解凍できるから」というのがその理由のようです。
では、これから味噌味のもつ鍋を作っていきますが、先程も述べたように、このもつ鍋セットには野菜が入っていません。
そのため、調理に入る前に次の材料(2~3人前)を準備しておきましょう。
- キャベツ 300g(約半玉)
- とうふ 半丁(お好みで)
- ごぼう 120g
- にら 1束
また、鍋に入れる材料の順番は以下のようになります。
- 水を入れる
- 味噌スープを入れる
- ゴボウを入れる
- キャベツを入れる
- 解凍した“もつ”を入れる
- 牛乳を、お玉3分くらい入れる
- 豆腐を入れる。(お好みで)
- ニラを鍋の中央に、一直線に並べる
- 並べたニラの真ん中にゴマを一直線に敷き、鷹の爪を中心に置く
- 仕上げに、風味付けとしてごま油を適量入れて完成!
それでは鍋を用意しましょう。
用意ができましたら、この鍋に「水500㏄」を量って入れ、そのあと、一藤の味噌スープを全て入れます。
そして用意した野菜の内、ごぼう(120g)だけを最初に入れます。
なぜゴボウを先に入れるかというと、「ごぼうは他の食材に比べ、一番火が通りにくいから」というのが理由です。
ここは、もつ鍋を美味しく仕上げるためのポイントだそうなので、順番を間違えないように気をつけましょう。
ゴボウを選ぶ時のポイントとしては、スーパー等でも売っている、「水に浸っている切りごぼう」を選んだほうが良いということです。
なぜかというと、「水に入っていることでアクが程よく抜け、一藤のもつ鍋スープに一番相性が良いから」だそうです。
ごぼうを入れたら、もう、鍋を火にかけてもいいので、最初は中火でスタートします。
しばらくすると、スープも程よく温まってきますので、それを確認したら、次はキャベツを投入します。その前に、
ここで、キャベツを鍋に入れる前のポイントとして、「使用するキャベツの芯は全て取り除いておく」ということが大事になります。
なぜかというと、芯を取り除いておくことで「火が均等に入りやすくなるから」というのが理由だからです。
なので、キャベツを使用する前には、このポイントに注意を払ったうえでカットしておくようにしましょう。
それではここで、切っておいたキャベツを鍋に投入します。
この後、スープが沸騰してきたら、いよいよ解凍した“もつ“を入れていきます。
ここでまた大事なポイントですが、この一藤のもつは、スープに程よく溶け込む「もつ」を使用しているということで、
「火にかける時間も5分程度がベスト!」だそうです。
そのため、もつを入れるタイミングは、スープが沸騰している熱々状態の時を狙って入れるのが最も良いそうです。
もつを投入する時にやってはいけないこと
もつを投入する際に絶対にやってはいけないことがあるようだ。
それは、「凍った状態の『もつ』をそのまま鍋に入れてしまうこと」だそうだ。
もしこれをやってしまうと、「もつの旨みが全て落ちてしまう」ということなので、解凍方法は一藤スタッフのアドバイス通りにやっておこう。
また、「投入したもつを何もせずに放置しておくというのはダメ」なようだ。
ではどうするかというと、「なるべく菜箸などを使ってツンツンと叩いてあげる」ということが必要なようです。
最初は、何の意味があってもつを叩くのだろうと思っていたのですが、
実は、「叩くことで“もつ”が花のように開き、その開いたモツにスープの旨味がスっ~と溶け込んで一番美味しい状態のもつ鍋になる」そうです。
ここでしばらく待って、モツに火が通ったことを確認したら、「アク」を取り除いていきます。
この時、モツからも余分な脂が出るので、この脂が気になる方は取り除いておきましょう。
そして、この段階までくれば、もう火を止めても大丈夫だそうです。
味噌スープはそのままでも十分美味しいそうですが、これを、よりマイルドにする方法があるそうです。
それは「牛乳をお玉3分くらい入れる」という裏ワザです。これをやることで、よりまろやかな味のもつ鍋が楽しめるそうなので、ぜひ試してみましょう。
豆腐とニラを入れる
いよいよ最終段階に入りましたので、「豆腐」と「ニラ」を入れていきます。
皆さんもご存知のように、豆腐には絹ごしや木綿といった種類がありますが、
この一藤のもつ鍋スープには、食感の柔らかい絹ごし豆腐が、一番相性が良いといいます。
そこで、特に絹ごし豆腐が苦手というのでなければ、ぜひこの絹ごし豆腐を用意しておきましょう。
では、これから豆腐を盛り付けていきますが、その際、下のように「豆腐の角は上に向けた状態で盛り付ける」というのがポイントだそうです。
なぜだか理由は分かりません。多分、この状態が一番きれいに見えるからではないかと、勝手に思っています。
ニラを入れる
では、ニラを入れていきます。
おっとその前に、ニラをどれぐらいの幅でカットしたら良いかを説明しますと、実は「手の幅くらいを目安にして切る」と良いそうです。
大人の男性の手幅を例にすると、大体10㎝前後くらいでしょうか。
正直言って、幅10㎝位の長さというのは少しびっくりですが、
実は「これぐらいの幅でカットしてあるほうが、盛り付けた時にきれいにみえる」のだそうです。
では、カットしたニラを手に持って、鍋の中心ラインの下から上に向って一直線に敷き詰めていきます。
なるほど、確かに見た目が整然としているときれいに見えるし、より一層美味しそうに見える。気のせいだろうか。
仕上げに、ニラの中心部に沿って「ゴマ」を一直線に並べ、鷹の爪は真ん中に盛り付けます。
最後に「ごま油」があれば、風味付けとして適量入れたら、美味しい一藤もつ鍋の完成!です。
最後はチャンポン麺で〆よう!
福岡では、もつ鍋を楽しんだあとにチャンポン麺で〆るというのが定番中の定番だといいます。
そこで、もつ鍋を堪能したあとは、福岡人の習慣に倣ってチャンポン麺で〆てみよう。
食べ方としては、沸騰したスープにチャンポン麺を投入しておく。
そして「大体3分くらい経つと食べ頃」になるそうです。これなら手間もかからず簡単に出来るので、〆としておススメです。
もつから染み出た旨みがスープと混じり合う。
そして、そのスープがチャンポン麺に絡むと、これは一体どんな味になるのだろうか。ぜひお試しください。